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「あら?神御沢くんじゃないですか~」
「「ザワッ」」
「っ!」
名前を呼ばれて固まる俺と周りの生徒達、野々宮は生徒を掻き分けて固まる俺の前に来る。
そして眩しいぐらいの笑顔で「おはようございますっ野々宮くんっ」と言う。
周りの殺意とも言える視線に耐えながらなんとか笑顔を作り。
「おはよう、野々宮さん」
「はい、でも春菜と呼んでくださいと何回もいってますよね?」
「いや、でもその~ね。名前はちょっと…」
名前なんかで呼んだら親衛隊なる者達と周りの奴らにヤラれるわっ!
しかしそんな気持ちをつゆ知らず、野々宮はぷく~と頬を膨らませ。
「もう、一年間一緒のクラスで友達じゃないですか!今年も一緒のクラスなんですし…」
「いや、だからと言ってもだな…ん?なんで一緒のクラスだって知ってるんだ?」
「私は生徒会長ですからっ、立ち止まっているのも何ですから歩きましょう、因みにA組でしたよ」
そう言って歩き出す野々宮、慌てて着いていくが。
職権乱用だしクラス表見る前に教えないでくれ、楽でいいけどさ。
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