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少女は顔がみるみるうちに紅くなり、終いには俯いてしまった。
自分の胸の辺りまでしか身長のない彼女のそんな姿に秀吉はなんだか照れてしまい、恥ずかしそうに少女の名前を呼んだ。
「…信長様。」
かつて、織田家頭首・織田信長は数々の武勲をあげ、戦国武将として名を馳せている。
だが、彼が髭を生やしたハゲ頭の武将では無く、今の日本のオタク文化に沿って『ロリっ娘』だったら…
歴史はどう動いたのだろうか。
この物語はきっと事実である…
~安土城・天守閣~
お互いに照れて俯いてる状況の中、信長は顔を上げた。
「猿。今日は何の日か知っておるか?」
その顔はどこか嬉しそうである。
「いえ。それがしには今日が何の日かわかりません…」
キョトンとした顔の秀吉に対し信長が笑顔で言った。
「今日は猿の18歳の誕生日じゃぞっ!だから祝ってやろうと思ったのじゃ!なのでっ、今すぐに城下に行くぞぉ!!」
少女は秀吉の腕を掴むとグイグイと引っ張り、秀吉を急かした。
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