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「おぉ!…じゃあ、あけちー人形を頼むぞ」
あけちー人形。
それは人気武将明智光秀を模したぬいぐるみであった。
「あけちー人形ですか…」
「うむ、なかなか可愛いじゃろ。本物のあけちーも可愛いやつじゃがな~」
…
……
「…親父。弾をよこせ」
秀吉の表情を見た店の主人は弾を渡した後、恐怖に震えながら脱兎の如く逃げ出したのであった。
【…光秀の分際で…信長様に…可愛いなどと…】
「さ、猿っ?目が…目が死んでおるぞ?」
バスッ!!
「て、的確に人形の眉間を撃ち抜いた!?」
人形が宙を舞う
バシュ!ドシュ!!
「なっ!?追撃じゃと!」
人形が宙で踊る
…ガシャ!バスッ!ガシャ!ビシュ!ガシャ…
「はっ、速い!?」
その日の秀吉のボルトアクションはどの戦場のそれよりも速く、神の域に達していた。
その後、イカ焼きを頬張りながら様々な出店を廻った二人はたくさんのお土産を抱え、城へ帰ることになった。
日が暮れはじめ、長くなった影を引き連れ二人が歩く
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