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学校を出て、いつものように鞄をカゴに投げ入れて
自転車に跨ぎ、こぎはじめようとした時
偶然部長と鉢合わせになった
《ヤバい...
俺今日呼び出しくらったこと部長に無断で行っちまった..》
俺の中で焦りが生まれた
しかし、
部長は心配そうな目で、だがいつもの輝かしい笑顔で駆け寄ってきた
「呼び出しだったんだろ?
結局どうなった!?」
ちっとも怒ったそぶりも見せず、俺の両肩を揺すりながら問いただした
「補修と課題が出て、
結局部活停止になっちゃいました。
だから....」
【退学】なんて言葉を出すと
こんなに心配している先輩を裏切るみたいな行為になると思って、なかなか言い出せなかった
もう決心したくせに
俺は偽善者だ
「そうか....
残念だけど仕方ないな。
でもすぐに課題を終わらせて、しっかり補修を受ければ
もしかしたら途中から部活に出れるかもしれないよな!?
だから頑張れ!!
待ってんぞ~」
そう言いながら部長は俺に抱き着き、背中を叩く
部長には見えなかったけど
俺はその時泣きそうになっていたかもしれない
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