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「じゃあ俺はこれで..」
一方的な気まずさを感じた俺は、
部長の言葉に返答せずに自転車に飛び乗った
普通なそぶりでペダルをこいだつもりだったけど、
こぐ足の速さは多分めちゃめちゃ速かったと思う
決して後ろを振り返らず帰った
《俺のバカ野郎....!!
これくらいで迷ってどうする!!
前から決めてた事なんだ》
部長が言っていた方法が本当は正しいのかもしれない
そんなことは解っている
でもだからといって俺にそれをやる気力はもうない。
部活ができなくなった時点で俺にとって
この学校は終わったようなものだ
別に俺がエースだった訳じゃない
むしろ足を引っ張っていた方だけど
唯一部活をしている時だけはこの学校でもやっていける気がしていた
普段の学校生活や家で溜まったストレスも
ここで発散できていた
なのにそれが無くなったら....
俺は俺でなくなる
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