第1章

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そして、翌日。 ヨミはバレー部に体験入部として入っていた。 ボールを打ち上げてからのスマッシュ。 ―――バシィッ 鋭い音と共にアンダーに構えていた先輩の手に当たる。 「あなた、センスいいねー」 「あ、ありがとうございます!!」 予想外の言葉にヨミは戸惑いながら また、打ち込みへと戻る。 そんなヨミを見ていて、 マトは嬉しいそうに微笑んでいた。 ―――部活後。 マトは先に部活が終わったから、 校庭のベンチでヨミを待っていた。 ―トットットッ ベンチで携帯をいじっていると 「お待たせ~ 待った?」 ヨミが来た。 「お疲れ~ 今日、どっか寄ってく?」 立ち上がり、ヨミの横に並ぶ。 学校を出て、電車に乗り、 家から少し離れた街の方に来た。
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