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彼女は決まって月曜日意外の平日と日曜日に来店していて
持って来るのはやはり本だ
彼女の本の内容なんて
凡人の自分には
少し理解できない代物だろうと思う
うん…何が楽しいのか…
きっと色んな物語を読んで
本の中の主人公や脇役や敵役
色んな人生の物語を知り
それによって
一人分しかない人生と
何人分もの人生を
得ることが出来るからだと
理解できないながら
理解しているつもりの自分がいる
ちなみに今日は月曜日…
彼女が居ないにも関わらず
ついつい勝手な妄想が広がる自分の
脳が少し恐ろしいと感じる今日この頃
そんなある日の昼下がり
店のドアがゆっくりと開くと
窓際の紅い日の光が射るテーブル席
に何時もの彼女が座っていた
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