『白』<猿飛 佐助>

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「あ~れれ?もしかして情報漏れちゃってたぁ?いやぁ~失敗失敗。」 そう言って自分の額を叩き、おちゃらける。 そんな言葉が聞こえていないかのように、風魔はゆっくりと近付き、背中の忍刀を引き抜いた。 右手に白 左手に黒 …確認出来たのはそこまで。 気付くと足を払われ、仰向けに倒されていた。 瓦に頭を打ち付け軽い脳震盪を起こす。しかしそれに気を取られている暇は無く、忍刀が左頬をかすめた時にやっと身体が反応し、手裏剣を投げる。 僅かに怯んだ小太郎の体の下から抜け出し距離を取る。 投げた手裏剣には糸が付いていて、手の中へと戻る。 「…とんだ熱烈な歓迎、感謝するぜ。風魔小太郎さんよ。」 そう笑ってはみせるものの… 頬からは、血と共に汗が流れ落ちる。 …格が、違いすぎる。 もし、万全の戦闘体勢が取れていた所で交わせたとは到底思えない。
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