乗り遅れた男

幼少期

そんな少年が通っている小学校も非常に小さい学校だった。

クラスは私を含めて３人。

田中あゆみちゃんと大木剛君しかいなかった。

家も３人とも非常に遠かった為、読者の人なら１回は言った事があるであろう『今日この後どこいく？』が言う事が出来なかった。

『どこ行く？』どころか帰りのバスを乗り過ごしたその日は家に帰る事さえできない。

プチ遭難である。

なので学校が終わったら即帰宅。

定時にしっかり上がるＯＬみたいな小学校生活を送っていた。