幼少期

6/14
前へ
/16ページ
次へ
そんな訳で『修行』と思いながら毎日店番をしていると、猿も大体見分けがつくようになってくる。 ある日、猿の中にボスがいる事に気がついた。 私はそのボス猿に『ミッキー』と名付けた。 ミッキーはやはりボスなだけあり、他の猿とはオーラが違った。 体格も他の猿よりもかなり大きかった。 いつも群れの中央にどんと構え、堂々としたその態度に私の心の炎は燃えがった。 『いつかお前をその座から引きずり下ろしてやるからな!』 これが私が人生で初めて立てた具体的な目標である。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加