果てぬ想い

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僕はそのまま眠ってしまったのか、目を開けるとそこは彼の部屋で、ベッドに突っ伏す形で僕は寝ていた。 背には彼のジャケットが掛けられている。 その優しい行為は凄く嬉しかった。だけど、同時に悲しさが込み上げてきて。 だって、もうこの温もりに触れる事が出来なくなるんだと、もう彼の声を聞く事も許されなくなってしまうんだと、感じさせられたから。 だから僕は自分の胸に誓う。 「陸と過ごせる残りの日々を、笑って過ごそう。そして、笑顔でお別れするんだ」 「陸が頑張っている様に、僕も頑張るんだ」 声に出して気を引き締め、彼の朝食を作りに調理場へ向かう。 ドアを閉める直前に、「陸……一緒に、最後まで精一杯生きようね」と呟いた。
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