出会いに乞う

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青々とした空。 雲ひとつない大空。 確かに、華の高校生。入学式には丁度良い天気だ。 でも、これから毎日通るであろう通学路を歩いている私の周りの人たちみたいにははしゃげない。 人の目に触れず、ゆっくりと、のんびりと過ごしたい。 だから坂道をかけ上がって登っていった人が落としたハンカチも拾えない。 直接話したくない。 …“声”を聞かれたくない。 だから本当は、今行われている自己紹介も避けて通りたかった。
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