168人が本棚に入れています
本棚に追加
/570ページ
「ちょっと出掛けてくるよ!」
…昨日、親父から貰ったアドバイス。「感じたことを書く」
漠然とは呑み込めたつもりなのだが、机のライトをつけ、いざ感じたことを書き出そうとしても、なかなかピンとこなかったのだ…。
…だから……。
「ふむ。雛見沢を、その風景や空気を感じながら詩のネタ探しをするという訳だな」
「そういうこと」
そうだ。家の中でじっと鬱ぎこんでいたら、思い浮かぶことも思い浮かばないってもんだ!
なら梨花ちゃんから与えられた、休日を挟んでの宿題。パーフェクトに仕上げる為には、今日の休日を有効活用しない手はないだろ?
「…くすくす。最近の圭一、どんどん父さんに似てきたわね♪散歩してネタ探しなんて、まるで父さんみたいよ?」
「お、母さんもそう思うか?」
…なんて会話してやがるうちの両親は……。俺はこんな変態親父に似ているつもりはねーぞ!…多分。
「もう!恥ずかしがらなくたって良いんだぞ~我が息子よ☆」
その無精髭で、俺の頬をスリスリするな~っ!!!
最初のコメントを投稿しよう!