あの日、あの場所、全てに『ありがとう』

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「ちょっと出掛けてくるよ!」   …昨日、親父から貰ったアドバイス。「感じたことを書く」  漠然とは呑み込めたつもりなのだが、机のライトをつけ、いざ感じたことを書き出そうとしても、なかなかピンとこなかったのだ…。   …だから……。 「ふむ。雛見沢を、その風景や空気を感じながら詩のネタ探しをするという訳だな」 「そういうこと」   そうだ。家の中でじっと鬱ぎこんでいたら、思い浮かぶことも思い浮かばないってもんだ!  なら梨花ちゃんから与えられた、休日を挟んでの宿題。パーフェクトに仕上げる為には、今日の休日を有効活用しない手はないだろ? 「…くすくす。最近の圭一、どんどん父さんに似てきたわね♪散歩してネタ探しなんて、まるで父さんみたいよ?」 「お、母さんもそう思うか?」  …なんて会話してやがるうちの両親は……。俺はこんな変態親父に似ているつもりはねーぞ!…多分。 「もう!恥ずかしがらなくたって良いんだぞ~我が息子よ☆」  その無精髭で、俺の頬をスリスリするな~っ!!!
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