あの日、あの場所、全てに『ありがとう』

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「さ、着きましたわよ!『スーパー興宮』!!」   あー…。てかいつの間にか興宮だよ、おい。 「…なぁ、沙都子。俺は詩のネタ探しをしてるって言ったよな?」 「それがどうしましたの?」 「だーもー!!俺はお前のお買い物に付き合う為に興宮まで出てきた訳じゃねーんだぞ~!」 「そういう約束でございましょ?付いてきたのは圭一さんではございませんこと?」 「…そりゃそうだけどよ…。てっきり神社までかと…」 「方向感覚と、距離感察知能力が異常をきたしているのではございませんの?」   ですよねー  …っとと、じゃなくて! 「も、元はと言えばお前が警察に通報するとか言うから…」 「通報されるようなことをしていたのは、何処の何方でしたっけ?」 「………ぐ…」 「他にご意見は?」  あ~も~!あー言えばこー言う!……将来沙都子を嫁さんに持つ人はさぞかし苦労するだろうよ…。  ま、この分じゃ、この俺が永遠にこいつのお守りをやり続けなきゃいけないだろうしな…。  ん?なんで俺かって?  だってよ、この元気娘の手綱を引ける男は、兄の悟史。そしてこの俺だけだろ? 「何か言いまして?」 「うんにゃ、何でもねーよ」
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