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「…ぬぅ、なんだか腑に落ちん……」
「魅音さん、どうしたんでしょうね?」
「くすくす♪やっぱり圭ちゃん連れて来て正解だったな~」
「ん、何か言ったか?詩音」
「いえいえ別に別に。ほら、席に座りましょ♪沙都子に圭ちゃん。今日は私のおごりですから、なんでも好きなもの注文して下さいね☆」
「………………」
「………………」
俺と沙都子、共に沈黙。
「あれ、どうしたんですか急に黙り込んで」
「…いや、なんというかさ。やっぱ詩音の口から『おごりですから☆』とか言われるとさ」
「その裏で何をお考えになっているかが気になりまして…」
「ブーブー!二人して私をどういう風に見ているんですか~?酷過ぎですよ!」
そういう風に見られるような言動を日々積み重ねてきたお前の身から出た錆だ。
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