168人が本棚に入れています
本棚に追加
「詩音さん。SとかMとか、なんの話ですの?お洋服のサイズのお話…?」
「聞くな沙都子、答えるな詩音」
ま、ほっといても、いづれ梨花ちゃん辺りがずばっと教えるだろうし…。
「にしても、今日は本当に…ありがとうございました!二人とも」
詩音の表情から、それが魅音を助けたこと対してのお礼だと知る。
「何言ってるんだよ詩音。そんなの仲間として当然のことだろ?」
「そうでございますわよ!第一、仲間が…家族が窮地に手を貸さないなんて、そんなこと私にはとても出来ませんもの!」
「…家族……か、ふふ」
いつもは何かと要領よく立ち回る魅音だが、ここのバイトだけはそうはいかない。
俺でも分かるんだから、姉妹である詩音には、俺以上に理解していることだろう。
最初のコメントを投稿しよう!