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その詩音が魅音のシフト日に客として来店する。この意味が何なのかは、彼女が魅音を見るその顔からなんとなく理解できるような気がした…。
「もちろん分かっているとは思いますけど、お姉もすごい感謝してると思います。…だから、私がお姉の分までここで言います」
「…………………」
『ありがとう』
「あー…き、今日はどうもね、圭ちゃん」
魅音が誰も居なくなった俺の席の向かい側に座ったのは、それから一時間ほど後のことだった。
「なに、当然のことをしたまでだぜ。…にしても、あーいう弱々しい魅音ってのも、たまには新鮮味があって良いもんだな!」
「むぅ~!」
こういうふざけ合いが俺と魅音のスキンシップなのだ。
「詩音と沙都子、もう帰っちゃったんだね…」
「ああ、荷物が多いだろって葛西さんの車で雛見沢にな。ったく、本当に仲良いよな、あいつら。まるで本当の姉妹みたいだぜ」
「あはははは!そうだね♪…でも、それなら圭ちゃんも一緒に乗せてもらえばよかったのに…」
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