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「え?」
大きく見開いた目は点となり
予感していた運命は期待しないほうがいいと…………
そう一瞬のうちに悟った。
小さめの華奢な少女は、変なダンスをしていた。
ヒップホップとかそんなんじゃない。
クネクネしてるわけではないが。
が!変だ。
駅で、しかも一人でカメラもなしに踊ってるやつが何処の地方都市にいるってんだ。
少女は俺の視線なぞ気にすることもなく、がに股で踊りだした。
「(あぁああーっ!!ダメだってばっ。女の子でしょ、あんた!)」
心の中だけで、そう叫びながら点のままの目を元にもどそうと必死になった。
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