★澄んでる瞳

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「ヤッベ!今、何時!?」 『10時ちょい過ぎ』 「マジで!?俺、急がなきゃ…まさる、またな!」 『え!?あ…』 みきやは 嵐のように来ては 嵐のように去っていった。 もう少し話したかった。 なんて俺らしくない事を 今日は何回、考えた? 忘れちったけど。 “またな” …もう会わねーのに。 その言葉は違うだろ。 また会うみてーじゃん。 会えるわけねーのに。 今日だって偶然じゃん。 でも、みきやに 会える事を俺は 心のドコかで 期待していた。 今日、偶然 会っただけなのに。 また会える。 確信はない。 けど、そう思った。  
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