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「ヤッベ!今、何時!?」
『10時ちょい過ぎ』
「マジで!?俺、急がなきゃ…まさる、またな!」
『え!?あ…』
みきやは
嵐のように来ては
嵐のように去っていった。
もう少し話したかった。
なんて俺らしくない事を
今日は何回、考えた?
忘れちったけど。
“またな”
…もう会わねーのに。
その言葉は違うだろ。
また会うみてーじゃん。
会えるわけねーのに。
今日だって偶然じゃん。
でも、みきやに
会える事を俺は
心のドコかで
期待していた。
今日、偶然
会っただけなのに。
また会える。
確信はない。
けど、そう思った。
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