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「鈍感?…私が?…何の話?」
そう言うと、桐は呆れたようなため息を漏らした。
それから、大翔に哀れむような視線を送っていた。
「大翔も苦労するな…」
苦笑いでそう言い残し出て行った桐と入れ替わりに、理玖と蒼、陽向が入って来た。
「やっと機嫌直ったみてぇだな。ったく、お前のせいで…」
理玖が疲れたようにぶつくさと呟いて、ソファーにどっかりと座った。
理玖のムカつく呟きは聞こえなかった振りをし、ちゃっかり私の首に巻き付く腕を丁重に払った。
「あぁ~、りんちゃ~ん…そんなに俺のこと嫌いぃ~?」
陽向が目をうるうるさせて手を握ってくる。
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