第九章

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「えっと、…女の勘?みたいな…?」 うん、野生の勘の方が私には合ってる気がする。 「そんなの信じると思ってんのか?馬鹿かてめぇは」 理玖が物凄い目付きで睨み付けてくる。 普段なら私は何とも思わないんだけど、後ろめたさがあるせいでギクリとする。 「ほ、ほら、…っと、男だから分かんないんじゃない?女って大事な人が危ない時は勘が働くんだよ?」 苦しい言い訳だなと思いながらも押し通す。 「……。…心臓止まるかと思った。りんがいるのを見た時」 大翔が渋い顔をする。 本当に心配してくれてるんだと思うと申し訳なくなった。 大翔達を助けるつもりが負担になっちゃったかな。 ・
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