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――一進一退の攻防は小一時間ほど続いた。ジーク、リミアは敵に致命傷を未だ与えられないものの、敵からはかすり傷一つ負わず、即ち小隊からの攻撃に小一時間耐え続けた。
しかし、いつ終わるとも知れない戦いは静かに、しかし着実に終わりに近づいていた。
ジーク「ゼェーっゼェーっ…こいつらキリがねえぞ!おいリミア!大丈夫か!?」
リミア「私は大丈夫。でも弾もとっくに切れちゃったし、投げナイフもそろそろ不味いかも…」
ジーク「そろそろヤバいか!」
刹那、敵兵の一人がリミアに襲いかかる。
ジーク「!リミア!!」
男「動くなっ!」
それと同時に別兵士がジークを取り押さえる。
ジーク「っく!」
男「武器を捨てろ。」
ジーク「…ちっ。ここまでか。」
男「そこの女もだ。」
リミア「…」
男「おい、お前。ヤツから武器を取り上げろ。」
兵士「はっ!」
リミア「ちょっ!どこ触ってるの!?放して!」
兵士「武器確保。」
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