DIVE INTO CHAOS

9/18
前へ
/18ページ
次へ
ジーク「心配すんなって!ここは比較的安全な地区だってピットも言ってたし、出会ったとしても逃げりゃいいから!」 リミア「…うん。でもまあ、用心するに越したこと無いよ。ジーク、弾頂戴。どうせ使わないでしょ?」 ジーク「使わないってか使えない、な。」 リミア「どっちでもいいでしょ?ほら弾!」 ジーク「リミア」 リミア「なに?」 ジーク「…無理して撃たなくていいから。戦闘になったら、俺が戦うから。」 リミア「…うん、…ありがと。 ――でも、私も戦うよ。戦闘は拳銃しか出来ないし、それに、……人が死ぬことに、代わりはないから…」 ジーク「――そうだな…」 リミア「それにジークは突っ込むしか能がないから心配だしね♪」 ジーク「なんだよそれ!」 リミア「剣を片手にわーって突っ込むだけじゃない。」 ジーク「うるせぇな!あれだって『戦場での駆け引き』ってのをやってるんだって!」 リミア「嘘だぁ~」 ジーク「ホントだって!」 リミア「それより早く弾頂戴よ。」 ジーク「あ、わりぃわりぃ。これで合計20発か?」 リミア「うん。20発。」 ジーク「大切に使わないとな、まあリミアに限ってあり得ないけど。」 リミア「でも人を殺す感覚にはまだなれない。試練の度にあの感覚を思い出して、気持ち悪くなるし…」 ジーク「それは俺達が人間である証拠だろ?人殺しの獣じゃなく、人間であり続ける為にも、その感覚、大事にしていこうぜ?」
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加