第一章

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しまった! 心の中で言ったつもりがつい口から出てしまった! 本音がポロリしてしまう癖、早く治そう・・・ って、ああ! 平凡君の顔が物凄く不機嫌そうだ・・・。平凡顔が悩みなのか?それはかなり萌えるんだが。 でも俺の事を嫌って貰っては困る。俺は是非この平凡君と仲良くなりたい! 別に生徒会の役員がひょんな事から平凡君と知り合いちょっかいを出す様を見たいとかそんなんじゃないんだからね!ほんとなんだから! とりあえず謝らなければ! 「ごめん、つい本音が・・・じゃなくて別に君の顔が平凡だとかそういう訳じゃなくてね?とっさに心の声が飛び出しちゃったっていうかさ」 「お前謝る気ないだろ」 「いやいやとんでもない」 俺の誠意のすべてをかけて謝ったんだけど、平凡君はお気に召さなかったみたい うーん、どうした事か。 なんだかちょっとうざ・・・違った、面倒くさ・・・でもなくて。ややこしいな!うん、それだ!!! 俺は一体どうやったらこの顔を不機嫌そうに歪めた平凡君が笑顔になるのか考えており、先生が俺の苗字を何回か呼んでいるのに全く気がつかなかった .
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