第一章

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俺は顔を顰めながら後ろをちらりと振り返ってみる。 うわ、気持ち悪い・・・ 俺の視界にはまるで子供がお菓子を買って貰えず駄々をこねるように地面に伏せわんわんと泣いている馬鹿の姿がとらえられた。 あの爽やかフェイスであんな行為してほしくないな、 俺は深い深いため息を吐いた。 「おいで、大地」 「!!!!!!」 俺は仕方なく馬鹿の名前を呼んでやると、そいつは伏せていた顔を勢いよく上げた。 あーあ、鼻水やら涙やらで汚い顔。正直気持ち悪いなぁ、ほんと残念なイケメンって馬鹿の為にあるようなもんだよね。 .
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