第一章

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荷物は部屋に運んである、て管理人さんが言ってたから荷物がある方が俺の部屋ってことだよね、 同室者さんが居ないと分かってたらどっちの部屋もどうどうと入るんだけど とりあえず右から攻めるか。 俺は右側の部屋のドアノブを掴むと恐る恐る開け放った。 「誰も居ないし」 無駄に緊張しながら開けた俺は何だかちょっと恥ずかしくなって一人ぽつりと呟いた。 それにしても荷物が見当たらない。それどころか黒に統一し整頓されてある。 まさかの同室者さんの部屋? 他人の部屋をじろじろと見るのも失礼なので俺は早々に部屋を出る。 そしてそのまま左側の部屋へと入っていく。 あ、やっぱり。 部屋に入ると俺の数少ない荷物が入った段ボールが数個重ねられ、実家で使っていた真っ白のベットにソファーが置いてあった。 .
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