第一章

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「・・・」 「・・・」 き、気まずい!!非常に気まずい!大体何でこいつは起きてるんだ。さっきまで気持ちよさそうに寝てたじゃないか。それよりどうしてドアを開けたんだよ。人が入ってるかなんて灯り付いてるんだから分かるだろ。ていうか何か喋れよぉぉおお!!! 顔に至っては無表情を決め込んでる俺だけど内心ばっくばくなんです。 男同士だから「きゃー!の🌕たさんのえっちー!!」みたいな反応はしませんけどね、さすがに自称マグナムを隠すことなく無言で向き合うのは恥ずかしいです。ていうか死にたい。 とりあえず出てって貰おう、そう思って口を開こうとするより先に金髪君が口を開いた。 「・・・アンタ誰」 えー・・・口を開いて最初の言葉がそれって、謝るとかしないのかこいつは。礼儀のなってないやつめ! 「桐原綾斗。同室者だよ」 それでも名乗ってあげる俺って心の底から優しいと思うんだけど、どう思う? .
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