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あのとき、
彼女を愛するあまり
僕は堕ちた───…。
『──天使ルシファー。
あなたは重大な罪を犯しました。
よって審議により
消滅の刑とします』
なぜ───?
僕はただ彼女を助けたかっただけなのに。
彼女を死なせたくなかった、
それだけなのに。
彼女を助けただけなのに。
彼女を想うことすら
罪になるとは
この世界はなんて不条理にできているのだろう。
あぁ、神なるゼウスよ
私には私情を捨て
"善"というものを
貫くほど強くはなかったようだ。
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