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西「先輩...怒ってますか?」
俺の顔色を伺ながらの質問。
俺「ちょっとね。でもやっぱり会いたかったし。」
本当にちょっと怒ってた。
でも今言った様に、会いたいって気持ちが強かった。
ってか西内さんの顔を見たら眉間のシワも一瞬で消える。
西「怒られるんじゃないかって不安だったんです。でもそれよりも会いたいって言われて...う...嬉しいです!!」
俺「本当は怒ってやろうかと思ったんだけどね。西内さんの顔見たら笑えてきたもん。」
西「え!?何で笑えてきたんですか!?」
俺「だって全然俺と目を合わせようとしなかったんだもん(笑)でも反省してるんだなってのが伝わってきたよ。」
西「先輩メールの返事送ってくれなかったし、来たと思ったらしばらく無言だったんですもん!!」
俺「でも『待った?』って話したじゃん。」
西「最初のその一言が出るまでが長く感じたんですよ!!」
二人とも自然と笑顔で話す。
周りには誰もいない。
静かな空間に二人だけの声が響いているのが心地好かった。
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