1ヶ月

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  しばらく談話をし、会話が途切れた時だった。 西「ねぇ先輩?」 西内さんが改めて俺を呼んだ。 西「あのね。.....手が...繋ぎたいなって。」 それは小さな声で。ほんとに小さな声で囁いた。 俺はその声をしっかり聞き取り、隣で壁にもたれている西内さんの左手をそっと握った。 俺「.....。」 西「.....。」 手を握ると、西内さんの手の温度が感じられる。 初めて握る西内さんの左手は俺の右手よりも震えていた。 恥ずかしさからか、西内さんの方へ顔を向けられない。 俺「...なんか...はずかしい...」 西「私も恥ずかしいです...」 恥ずかしいんだけど手は離せない。 ぎゅっとぎゅっと。 繋いだ手は解けることはなく、無言のまま、ゆっくりと時間を重ねていった。  
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