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まっ黒とまっ白とそして
もしも目が覚めて
明日がまっ黒だったとしたら
神様が絵の具を失したせいにしておこう
何も見えない何も聴こえない誰もいない
ほんとはきっとわかってるんだよ
望んでる訳じゃないけれど
そうしたのは僕だってこと
もしも目が覚めて
明日がまっ白だったとしたら
神様が僕にくれた最高の贈り物なんだろ
何を描こう何色に塗ろうそこにいるの誰
ほんとはきっと嬉しいはずなんだよ
怖くて見ないふりしていたんだ
そして選んだのは僕だってこと
あんず色した夕焼けが僕の手をひいて
こっちへおいでと笑ってるんだよ
そこにいたのは誰かじゃなくて…
はじめまして 僕の中の僕の不思議
目をそらさずにいることは
とっても勇気のいることで
その一歩前に踏み出すのは
それより勇気のいることで
握りしめた生まれたばかりの勇気の欠片
でもまだ時々怯えて泣くこともあって…
けどそれでもいいかってそんな気がした
もしも君が泣いていて
しわくちゃなハンカチを差し出して
クスッて君が笑ったら うん 嬉しいかな
理由は聞かない理屈は抜きでそれでいい
優しさって何なのだろうか
教科書には載ってなかったな
覚えたのかな…どっちでもいいや
もしも君が笑っていて
そしたらなんだか僕も楽しくなって
そこに芽生えた感情の意味は知らなくて
これは何?あれは何?解らない事ばかり
愛しさって何なのだろうか
授業では多分習わなかったな
いつかきっと解る 今の僕ならそう思える
蒼く陽は落ちて空にぽっかり穴が開いて
刹那さの入口で唱えた呪文は
「淋しいんだよ独りは嫌だよ」
扉は開いた 僕の中の君の不思議
目をそらさずにいることは
とっても勇気のいることで
その一歩前に踏み出すのは
それより勇気のいることで
握りしめた生まれたばかりの勇気の欠片
でもまだ時々怯えて泣くこともあって…
けどそれでもいいかってそんな気がした
不思議は増えるけどきっといつか解ける
いつか目が覚めて
明日が虹色だったとしたら
神様がくれた卒業証書だと思えばいい
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