奏～ﾎﾞｸﾉﾂｸｯﾀﾍﾀﾅｳﾀ～

わからなくていい

一生懸命考えたナゾナゾの答え
当てたつもりだっただけど外れてた

叱られた理由を理解出来なくて
抵抗するように殻にこもった滲んだ世界

｢わからない｣で溢れた皿を割った
｢わからない｣が散らばって苦しくなった

知らなくちゃと集めた破片で指を切った
知りたいと思うことが怖くなった

教科書に載ってなくてもいつか解ること
望んでも望まなくても覚えてしまうこと

ほらね嘘つきが囁いた方程式の言葉
知らない誰かが投げた傷ついた言葉
隣にいる君がくれたのは魔法の言葉

暗号化された感情は時々難しいから
わかる日もあるわからない日もある

今日も秘密のノートに書き足したよ
知りたいことがやっぱり増えてきて

おおきくなりたいと思う不思議の不思議
他人事のように誰のものでもない夕陽は
ゆっくりと瞬きをしてまた明日を繋いで
｢わからない｣は一つ解けたらまた増えて

失敗作の落書きは名作のはずだった
好きになれなくて見て見ないふりをした

宝物だったビー玉が石ころになった
永遠てなんだろう？辞書で調べたいつか

｢わからない｣を詰め込んだペットボトル
｢わからない｣を飲み干した息が出来ない

吐き出したいけど我慢した僕は強いのか
実はとても弱いのかもうどっちでもいい

図書館で調べてみてもきっと解らなくて
望んでも望まなくても覚えるはずだから

野球帽の少年のおはようございます
制服の少女は戸惑いながらさよなら
傷ついた君が叫んだのは淋しいよで

音にした感情はドレミではないけど
優しい日もあるそうでない日もある

今日も誰かの声が聴こえてくるから
知りたいことがなんだか増えてきて

僕は誰だと疑問に感じたのはいつからか
他人事のように誰のものでもない朝陽は
何も語ることなく僕を覗いているようで
｢わからない｣が解けたら報告しようかな

わからないことはいけないことじゃない
耐えきれない痛みがあっても怖くないよ
君より少し先に経験した誰かさんの言葉
覚えておくといいいつかきっと…わかる