184人が本棚に入れています
本棚に追加
高浜先生は、智を見て苦笑いをした。
「さとし…恋人なら、もう名前で呼んでくれないか?恵介って」
「あ…」
そう、いまだに智は、面と向かって『恵介さん』とは呼べていなかった。
「さとし?」
智は、照れながら彼の名を呼ぶ。
「け、けい…すけ…さん」
高浜先生は、智の頭に手を置いた。
「さとし、もう一回」
「け、恵介さん…」
次の瞬間、高浜先生は智の唇にキスをした。
「ん…」
智は、少し驚いたようだったが
目を閉じ、高浜先生のキスを受けた。
「さとし、大好きだよ」
唇を離した高浜先生は
穏やかな目をして、智を見つめていた。
智も、嬉しそうに高浜先生を見つめた。
最初のコメントを投稿しよう!