2人の初デート

5/11
前へ
/17ページ
次へ
  その時、ベッドの横に設置されている電話が鳴った。      「あれ?なんだろう?」   「僕が出ますね」     智が受話器を取ると、光の声が聞こえて来た。     「もしもし?智?」   「あ、光くん?どうしたの?」   「いや、そこの部屋どうかなって。居心地いい?」   「うん、すごく良いよ」   「そ。そりゃ良かった。 ホント、何でも自由に使っていいからさ。シャワーも好きに使ってよ」   「うん、ありがとう」   「じゃ、ごゆっくり」     智が受話器を置くと、高浜先生は智の顔を見た。     「なんだって?」   「いや、居心地どう?って。シャワーも自由に使って、ですって。でも、今日はいいかな」       高浜先生は、そう言って笑う智の後ろ側にまわった。    「さとし…僕は、あと1回をココでしても良いんだよ?」
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

184人が本棚に入れています
本棚に追加