蝉と君と魔法使い

1/1
前へ
/14ページ
次へ

蝉と君と魔法使い

知られたくない叫びなら 独りで抱えて泣くことも出来る 気付かれるように泣いた 無意識に僕に甘えてるのだろう いつもどこか淋しそうに自信なさそうに 強がって笑う君の癖とか知ってるんだよ 悪いところもあるんだよ でもねだけどそんなこと気にしてないよ モノクロになった心なら ありったけの絵の具でカラフルをあげる 悪戯のつもりで喜ばせるつもりで 耳元でふいをついた「好きだよ」 君はキョトンとしてこっち向いて まもなくクシャクシャで恥ずかしそうで 色づいた頬っぺた連続攻撃のキスをした あらまたクシャクシャで恥ずかしそうで 会心の一撃で抱きしめた ほらねもうね怖くないよ 命の限り泣き止まない蝉 汗ばんだ掌それでも離さなかった 僕の肩位のちっちゃな背 見下ろすのは嫌いで膝を落とした 後何千回何万回「大好き」を唱えたならば 僕は君に支配されることが出来るのかな 見習いで初心者魔法使い ほうきに乗って空を飛ぶのは無理だけど ポンコツ車で何処に行く 今叫んでる蝉達は何を伝えたいのかなぁ 悪戯のつもりで喜ばせるつもりで 耳元でふいをついた「好きだよ」 君はキョトンとしてこっち向いて まもなくクシャクシャで恥ずかしそうで 色づいた頬っぺた連続攻撃のキスをした あらまたクシャクシャで恥ずかしそうで 会心の一撃で抱きしめた ほらねもうね怖くないよ 僕を好きになることが不安になるなら 僕の魔法で取り除いてあげるよだから 泣いてもいいんだよ 甘えてもいいんだよ わがままもたまになら…言ってもいい 悪戯のつもりで喜ばせるつもりで 耳元でふいをついた「好きだよ」 君はキョトンとしてこっち向いて まもなくクシャクシャで恥ずかしそうで 色づいた頬っぺた連続攻撃のキスをした あらまたクシャクシャで恥ずかしそうで 会心の一撃で抱きしめた ほらねもうね怖くないよ 君の景色が滲んでも僕はいるから大丈夫
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加