哲郎

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盆踊りを踊って帰るという香織とともこに、 家に帰るぞ!と諦めさせてやった。 俺は疲れたんだ。早く帰って風呂に入って冷房のきいた部屋でテレビがみたい。 以前なら香織が『ともこが踊りたいから残る』 と騒いだが、今年はおとなしかった。 俺の躾がきいているのだろう。 香織も 娘達も 俺の言うことをきいてればいい。 あいつらの気持ちなんか正直どうでもいい。 俺の気持ちなんて、結局誰にもわからないんだ。親さえ深く関わろうとしなかったのだから。 香織が俺を疎ましく思うならそれでもいい。 娘達の成長以外、すべてが面倒だ。
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