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「ミーンミーンミーンミー」 外からはセミの鳴き声が聞こえる。 「暑い」 自分しかいないのに、つい呟きたくなるような暑さ。 深夜まで続いた仕事を終わらせ、急いで帰宅したから体はものすごく汗ばんでいた。 クーラーのスイッチを入れてからかいた汗を流すためシャワーを浴びた。 いつもなら一寝入りするのだが今日はそんなことはしてられない。 なぜなら.... 「京都代表の白虎高校。今年で20回目の夏の甲子園出場です!」 「名門ですからね~」 「しかし優勝は初出場の年に一度していらい無縁です」 「今年こそ栄冠を掴み取ることはできるでしょうか!?」 毎年のようにアナウンサーは同じことを言う。 そう思いながら卒業して20数年ずっと母校にエールを送り続けている。 「今年は頼むで"白校(びゃっこう)"」 この台詞もまた何年も繰り返していた。
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