Case11 突撃+激発×終末=ラストスパート!!

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何度も聞いていた声の主を目の当たりにして ビックリしたというよりは、…イメージと ピッタリしてて、…なんだか懐かしい感じだ -ありがとう ふと、その人はお礼を言ってきた …なんのこっちゃ判らないけど…取り敢えず 「…どういたしまし、て?」 聞いちゃったよ…!どう答えたらいいのか 判んなくて聞いちゃったよ!! -クス …うん、笑ってくれたからいいか なんだか見覚えのある笑顔を見た後、それが 段々ぼやけてくる …なん、だ…? 柔らかな、暖かだった夢の空間は、熱を 奪われて行くみたいに、急激に冷え込んで ふわふわとした空間は、ゴツゴツとした 堅い物に四方を挟まれて、身動きがとれない 辺りは暗くなっていって、真っ白な光は その暗闇の中、遠退いて遠退いて… …いや、まだ手が届く 小さくなってしまった光は、何故だか突然 動くのを止めて、そこに留まってくれた 無意識に腕が上がり、その光へと手を伸ばす ガラ! 「っ!眩っ」 何かが崩れる音がしたと思ったら、急に その光が広がって、…見覚えのある 華奢な指が見えた 「…ぁ」 力が抜けきっていた筈の体に力が入る 曖昧になってた視界がクリアになる 口の中がカラカラだったのに気付く …俺が、守りたかった人の声が、聞こえる ガラガラガラ!! 「!」 …俺の上に乗っかってた大きな瓦礫を退かし なんだか久しぶりの青空を見た そして、 「…おかえりなさい、お嬢様」 …俺が、お仕えするお嬢様の顔も…。 「…ただいまです、康太さん!」 .
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