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それから、
何故か劉黄家のお嬢様が転校してきました。
「だって、
ウチだけ違う学校なんて嫌やったもん!
仲間外れ、ダメ、ゼッタイ!!」
という一言でやって来ました。
つか、最後の方がなんかの標語みたいに
なってる気がするのは…俺だけかな??
という感じで、最近はこのお嬢様を含めた
六人で行動する事が多くなりました。
…あと、それと…
…
「康ちゃん」
…両親宛に手紙を書いてた俺は、その声で
机と、その上に広げられた便箋から視線を
外して顔を上げる
そこにはニコリと微笑むお嬢様がいた
「…終わりましたか?」
「はい、もう帰れますよ」
先生に呼び出されたお嬢様を待ってた俺は
暇潰し的なモノを持っていなかったから、
お嬢様がアドバイス下さった両親宛の手紙を
書いてた訳でございますよ!!
そしたら、気付いたら夕日が沈む寸前に
なってたぜ!俺とお嬢様しかいない教室は
オレンジ色に染まってるぜ!!
…なんだか、青春だなぁ…。
「…康ちゃん?」
「あ、すみません!…じゃ、帰りますか!」
「…はい!!」
いつもの悪い癖、考え事しながらぼんやりと
してしまったらしくて、小首を傾げて
訪ねられてしまった
…やっちまったぜ!
.
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