Case2 怪人+お嬢様=世界征服!?

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「にゃ、にゃしゅりゅんでしゅか?!」 「あのですね!」 上手く喋れないお嬢様の顔を更にギュッと 挟み込んで、顔をじっと見ながら言う …てか半分叫んでるよな、これ…?? 「裕子は俺にとっても大切な友達なの!! でも、俺は執事なの!執事は命を賭けても お嬢様の命を護るようにって、執事長から 叩き込まれたの!!」 思っている事を次々言葉にしてみると、 お嬢様が言いかけていた話位重いかも? と、なんだか焦ってきた 「それに、…もともと、俺の命はあの時に 終わる筈だった!それを助けてくれた! だから!俺の命は裕子にあげる!! どう扱ってくれても構わない覚悟はとうに できてるんだよ!!」 …そうだ あの日から、ずっと恩返しがしたかった それが叶うなら…叶って死ねたら…本望だ 「だから!…その!…ぇっと…」 叫びすぎの焦りすぎで、考えが止まり、 言葉も止まってしまった …ヒートアップしすぎたZE…orz 「…ひょうたしゃん」 何か言いながら、頬っぺたにつけたままの 俺の手にそっと触れ、手を降ろさせる 「…康太さんの覚悟、重々承知しました」 やっと上手く喋れるようになったお嬢様は 真剣な面持ちで言ってくれた …よかったよかった…! 「…でも、約束して下さい! 何があっても、命だけは粗末にしない、と」
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