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そう言って、出されたのは右手の小指で
…指切りなんて、久しぶりだなぁと
思いつつ、その小指に俺の右小指を絡ませ
「…判りました、約束な?」
「…はい」
二人で笑いながら、指切りゲンマンを歌う
なんか…小さい頃に戻ったみたいだなぁ~
まだ、名前で呼び合えた、あの頃に…
「…お取り混み中悪いんだけど…」
「わぁ?!」「きゃあ!?」
いつの間に!?ってか何時からそこに
いたんですか!?って聞きたくなる位の
西崎さんの存在にびっくりして声を上げる
俺とお嬢様
そんな事はお構いなしって感じで、
「何時って、むきゅって辺りからだけど?」
また俺の心読みやがった西崎ぃ~!?!?
「だから読心術禁止!てか大分前から
居ましたね!?」
「…うっさい!!」バコン!
「あだっ!!」
…うん、煩かったのは認める
けどデッキブラシは無いわぁ~!!
おれ、泣いちゃう!!
「キモい」
「…orz」
…もう、流石に心が折れたよ
「り、りょうちゃん!もうやめて下さい!
康太さんの体力はもう零ですよ!?」
「いいのよ、ゆうちゃん!コイツなら
こんぐらい平気!」
それ、何のネタっすか?二人…!
ってか、あれ?西崎さんがお嬢様相手に
タメ語になってる?普段は完璧な位の
敬語なのに…
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