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「だいたい!何すんだ、じゃないわよ!!
一体、今何時だと思っているのかしら?
この寝坊助が!!」
そう言いながら、俺愛用の目覚まし君を
ズイと顔の前に突き出す
お腹に内蔵されてる時計の針は…
「…8時…50っぷん…」
…え?
「…でえぇえぇぇぇぇぇっ?!?!?!!」
寝ぼけてぼーっとしていた頭が一気に冴え
思いっ切りベッドから跳び起きた
てか遅刻寸前じゃん!!!!
「何で起こしてくれなかったんスか!!
西崎さん!?」
「起こしたじゃない、今」
「遅いッスよ~!!!」
もう西崎さんがいても関係なく着替える
パンイチ見られて恥ずかしいなんて
思ってたら完全に遅刻するし!!
急いでカッターシャツを羽織って、
ミルクティー色のブレザーに腕を通す
寝癖は後で良いや!!
「そういえば、お嬢様は!?」
「とっくにお出になられたわよ!」
またパコンって殴られた
…まあ当たり前か
お嬢様が遅刻したら大変だしなぁ…
「じゃっ!」
「ぁ、ちょっと!…ほら!」
急いで鞄を担いで部屋を出ていく瞬間に
ぽいっとパンと牛乳が飛んで来た
流石メイド長!準備が良い!!
「ありがとう西崎さん!行ってきます!」
朝食をゲットした俺は外へと飛び出した
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