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コツンと、右拳に西崎さんの右拳が当たる
「…康太の癖に、生意気なのよ?」
皮肉を言ってる割に、その顔は笑顔で、
「せいぜい、利用させて貰うわ??」
なんだか、ちょっと嬉しそうで…
「…ウス!!」
俺も気合いが入った…んだけどぉぉぉ!!
「に、西崎さっ…肩貸し…?ぁ、歩けな…」
「…阿呆?」
足が痛いの忘れてて…恰好つけたのに
…一気に恰好悪く…。…ダサいぜ、俺…
「…見直した私が馬鹿だったわ…?」
「な、なんか言いましたか?」
「…べっつに!!」バシン!!!
「うぎゃぁぁぁぁあ!!!!!!!!」
何を言ったのか聞き取れなくて、思わず
聞き返したら、足蹴られたとか…
マジ鬼ッスよ…!!
「さ!帰ってお嬢様のお食事とお風呂の
支度を始めるわよ!!」
「え゛ぇ!?今日はもう仕事はいいって…」
「でもアンタ断ってたじゃないの?」
「でもこの足じゃ…!!」
「いいからやりなさい!!」ゲシン!!!!
「い゛っだぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!!」
何なんだよ、今日はぁ!?厄日なの?!
それとも仏滅!?占い最下位?!
蹴られて痛みが増した足を摩って、
そんな事を考えながら俺は車に乗り込んだ
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