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屋敷を飛び出し、俺愛用のバイクに跨がる
勿論、ヘルメットはちゃんと装着してる
そして、バイクのエンジンを吹かして
一気に前庭を駆け抜ける!
「行ってきま~す!!!!!!!!!」
その様子を屋敷の窓から見つめる二つの影
少年はそれに気付く事なく走り行く
「…本当に彼で宜しいのですか?」
細身の影がもう一方に問い掛ける
その高い、ソプラノ声に反応し、
窓の外に向けられていた視線を、移す
「彼には
執事としての自覚も、お嬢様への忠誠心も
何分薄い気がしますわ?…なのに…」
「彼にアレを渡すのは、ちゃんとした
データが欲しいからだよ、西崎くん」
言葉を遮る様に、もう一方の人物は言う
「この時間のない中、
彼程の身体能力の高いデータは貴重だ
…今後、君にもアレを着てもらう為にも
彼には…なって貰う必要がある」
そこで言葉を区切り、再び窓の外へと
視線を戻した
「…ヒーローに、な」
Case1 お嬢様は俺が守る=
執事なヒーローの誕生!?
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