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「ああ、この人はね?」
ほい、とヘルメットを渡してきながら
西崎さんが言う
…ヘルメット?
「桐生寺家の科学開発部のチーフで、
対怪人用システムの発明者・村上朝子さん
保健医としてこの高校に潜入して貰ったの
あ、保健師資格は持っていらっしゃるわ」
「はじめまして~♪あらぁ、思ったよりも
細いのね~?」
…アレ?凄い人が目の前にいる筈なのに
何このマッタリ感…?!
…多分、この竹〇結子似のチーフさんの
せいだな、うん
「でも、何で保健医??」
「学校でもサポート出来るように、パート2
学校サイドにも協力を仰いで、保健室に
整備室を隠させて貰ったのよ?
で、村上さ…先生はその管理」
「他の開発は部下に任せてあるし、ここでも
出来るから、いいかなぁ~って…」
…なんか、ノリが軽いッスよこの人…
凄い人なのに…
「と!言う訳で!!」
ガポッ!!
「ぎゃ!?」
「はい、いってらっしゃい!!」
ずっと手に持ったままだったヘルメットを
奪い取って、勢い良く冠せる
「ちょっ、ちょちょちょちょっと待って!」
背中をぐいぐいと押してくる二人に
俺は叫んだ
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