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カードを転移して数十秒後、内線電話が鳴りお姉さんが電話に出た。
「はい…………え!社長自らですか!?…は、はい分かりました。し、失礼します。」
通話が終わるとお姉さんが先程の態度とはうって変わって、蓮に深々と頭を下げて言った。
「大変申しわけございませんお客様!只今、社長が此方へいらっしゃるのでもう少々お待ち頂いてよろしいですか?」
「え…あ、はい…って社長が直々に!?」
まさかただのまだ正式に高校生になっていない高校生1人のために社長がわざわざ会いに来てくれるということに蓮は驚いた。
…まあ、親父のカードだし…冷静に考えれば…
蓮は自分の父親が惑星の頂点であることを思い出した。
ざわ…ざわ…
突如として周りが騒ぎ始めた。
蓮がデパートの奥を見ると、初老の男性1人、その後ろに若い男性1人おり、2人のまわりを黒服を着た5人のSPらしき人達がこちらに歩いてくるのが見えた。
…嫌な予感しかしない…
蓮は心の中で自分の父親に不満の言葉をぶつけるのであった。
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