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「もうすぐクリスマスだねぇ」
ピカピカにライトアップされたびっくりするくらい大きな屋敷を見上げるデブ……じゃなくてふとっちょな男、それがあたしの彼氏。
名前は平田太志。
装備、肉の鎧。
武器、生肉。
白鵬もびっくりな肉付き加減。
まあ、簡単に言うとデブだ。
ちょっと。
“太志”って名前がピッタリすぎるって言わないで。
あたしが一番そう思っているのだから。
「……てかさ、太志の家飾りつけしすぎじゃない?」
そう。
見上げているこの無駄にでっかい屋敷こそが太志の家なのだ。
チカチカ点滅するライトが目に痛い。
彼の家は高級住宅街の一等地にあり、数々の素晴らしい建物をも圧倒する存在感で、
庭には薔薇の花の浮かぶ噴水があり、誰だか忘れたけど有名な彫刻家が作った像が堂々と建っている。
しかも太志のお祖父ちゃんの像だ。
太志の生き写し。
正直不気味だ。
セキュリティ万全な大きな門と、その周りをうろうろと見回る黒ずくめの男たち。
黒ずくめの男なんてコナンの中だけでじゅうぶんだとあたしは思う。
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