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(うわ~....嫌な悪寒が.....)
一応夕方の時刻なのだが夏なんでまだ外は明るかった、正直こんな明るいうちにチャリを盗む訳がないと思ってた。
グループの一人が持っていたカバンからシザーマン並みに大きい鋏を取り出した。
おそらく油圧式のカッターだと思う.....
(ちょwwまt)
思うよりも早く自転車のチェーン式の鍵を壊されてしまった。
実はあの自転車は古いママチャリなんで備え付けの鍵は錆びて使えなくなっているのであった。
そしてそのロシア人達は自転車を押して持って行こうとする。
(いや、どうしよう....まずは警察に....)
ポケットの中に入れてた携帯電話を取り出し画面を開いた。
(電池が一本....とりあえず110番っと)
110と入力し携帯電話を耳に押し当てた瞬間・・・
「ピーーーーー」
携帯電話の電池終了のお知らせです。
(不幸すぎる....幻想殺しの主人公並みに不幸すぎる.....)
そう考えているうちに盗人達がどこかに行ってしまう。
(どうする....考えろ俺.....)
(そうだ、とりあえず後を追って自転車の持って行った先を突き止めれば後は警察に任せればいいよね)
とりあえず自転車を持って行ったロシア人グループを追跡する事にした。
(本当は大声でドロボーって叫びたいが通じない可能性が高いし強行して取り返そうとしたら拉致られたりボコられたらいやだしね....)
コンビニを出るとクーラーの効いた室内と真夏の気温の差がやる気を削ぐ。
(やっぱやめようかな.....)
しばらく後を追うとコンビニから出て5分ぐらいの港に着いた。
そして多く並ぶ外国船の中の一隻に盗人達は自転車を担ぎ上げ船につながる階段を登り船内へと入っていった。
(この船だな....というか船の名前ロシア語でわかんね~)
船は貨物船でコンテナが数多く積んであった
乗船用の階段を登った先にマイ自転車が船の入り口前に放置されてるのが確認できた
(あれならこっそり持ち出せるかな....)
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