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露西亜兄貴が何か叫んだと思ったら露西亜兄貴も自分の腰に手を回した。
(あ、なんか映画、ゲーム、アニメで見たシチュエーション....セオリー通りだと向こうは発砲してくる)
この思考までで約0.5秒
(いや待て、流石にハジキは出さないだろうましてやチャリ盗んだぐらいで)
という常識的な思考までで約1秒
露西亜兄貴が持ち出したものはマカロフだった。
※マカロフとはマカロフ拳銃のことであり決して人名ではないです。
非現実的だ
たかがチャリ盗んだぐらいでマカロフって
嘘だろ
まだやりたい事だってあるんだ、死ねるか
とっさに自分の自転車を掴んでいた。
「だぁぁぁああぁぁああぁぁぁらッ!!!」
自転車を投げつけてやった。
火事場のクソ力ってやつなのかやけに簡単に自転車が軽く感じた。
あとは無我夢中だった。
目についたのは船の積み荷であったコンテナだった。
そしてラッキーな事にコンテナの扉が半開き。
(ここに逃げるしかない!!!)
距離にして約10メートルのコンテナに命からがら入って中から扉を閉めた。
一安心だと胸をなで下ろし状況を確認した。
(あれ?これって袋の鼠状況じゃ....)
コンテナの中には何かの荷物が所狭しとと積まれていて出入り口は今入った扉しか無い。
(ダメ元で海に飛び込めばよかった!!!第一ここ港だし溺れ死ぬ事ないじゃん!!)
自分の状況判断の甘さに悔やんでる場合ではなかったのでとりあえず荷物の中から武器を探そうと近くにあった鉄で出来た高さ1m、長さ2m奥行き1mくらいの箱を開けた。
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