一章 夢から覚めて

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「ここは…」 開いた目で周りをぐるりと確認してみる。 「ルナの中か…」 見覚えがあるその船室を見て、一目でここがルナだとわかった。 体を起きあがらせようとするが、あまりうまく力が入らない。 えっと…俺は一体どうなった…? 最後に覚えてるのは飛空挺が落下しているところだ。 みんなを助けるために羽でみんなを包み込んで… そこから先はパッタリと記憶が途絶えていた。 ベッドからなんとか起き上がり、床に足をつけて立ち上がる。 体にあまり力が入らないせいで、体が安定せず、フラフラな状態だった。 グゥゥゥ… 「は、腹減った…」 何がどうなったのかはまだわからないが、とりあえず誰かに聞いてみよう。 そしてまずは腹ごしらえからだ。 フラフラな足取りで部屋を出ようとした瞬間、その前にドアが開かれ、一人の人物が姿を現した。
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