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「ここは…」
開いた目で周りをぐるりと確認してみる。
「ルナの中か…」
見覚えがあるその船室を見て、一目でここがルナだとわかった。
体を起きあがらせようとするが、あまりうまく力が入らない。
えっと…俺は一体どうなった…?
最後に覚えてるのは飛空挺が落下しているところだ。
みんなを助けるために羽でみんなを包み込んで…
そこから先はパッタリと記憶が途絶えていた。
ベッドからなんとか起き上がり、床に足をつけて立ち上がる。
体にあまり力が入らないせいで、体が安定せず、フラフラな状態だった。
グゥゥゥ…
「は、腹減った…」
何がどうなったのかはまだわからないが、とりあえず誰かに聞いてみよう。
そしてまずは腹ごしらえからだ。
フラフラな足取りで部屋を出ようとした瞬間、その前にドアが開かれ、一人の人物が姿を現した。
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